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交差点の赤信号

中学時代の担任は変人だった

 

例えば定期テスト(彼は社会科目担当だった)は単純な穴埋め問題ではなく

 

生徒同士の会話の一部に空欄を設けて「指定された語句を用いてそれらしい会話にしろ」とか、

単純に年号や名前の暗記では対処できないように手を加えるのが彼流のようだった

 

彼曰く「穴埋めにしてもいいけどそれだと君たちの為にならないでしょ?」ということらしい

 

当時のぼくはなんとなく納得していたが、単純に彼の趣味では?と今では思っている

 

定期テストが返却されると彼は口頭で答えを伝える

 

定期テストを返却された直後は教室内が騒がしくなるのは想像に難くない

 

しかし彼はそれを承知の上で声のボリュームを上げずに淡々と答えを述べる

 

それに気づいた生徒Aが静かにするよう周りに促し、徐々に彼の声が聞こえるようになる

といった流れがテンプレである

 

「皆さんが静かになるまで○分かかりました」ではなく

 

「皆さんが静かになるまでここまで答えを言いました」といった感じである

 

策士というか、ひねくれているというか。

 

まあその程度の教師であればそこら辺の学校にもいるかもしれない

 

しかし今でも彼のクセの強さは忘れられないのはなぜだろう

 

 

 

 

彼は学級委員会の担当?だった(なんと呼ぶのかは忘れた)

 

そのため3年間学級委員会に所属していた私は嫌でも他の生徒以上にその顔を拝むことになる

 

そんな彼と学級委員会に関する思い出は二つある

 

一つは私が塾を理由に学級委員会を欠席する旨を彼に伝えるように他の学級委員へ頼んだ事。

 

なぜこんな他愛もない出来事を覚えているかというと、この翌日に学級委員会の欠席を彼に咎められたからである

 

彼曰く「直接聞いていないから君は欠席である」とのことだった

 

そうか、俺は欠席だったのか!

 

と納得するはずもなく、ただただ驚愕だった

 

ここは会社かと。

 

「分からなくもないけどそこまで厳しいの?」と、微妙にモヤモヤしながら彼に謝罪した、したはずだ。(覚えていない)

 

ちなみに今でも「なんやねんあの人」と思っている

 

もう一つは学級委員会での彼の発言

 

どういった流れで彼がこの話を始めたのかは覚えていないが、内容はこうだ

 

「ぼくは赤信号でも周りに車が走っていなかったら渡るよ。だってなんかバカらしいじゃん」

 

ただただ驚愕だった

 

当時のピュアな中学生こと私にとって

教師とは生徒の模範であり、校則その他のルールを守るのは当然だと思っていた

(書いてて改めて思うけど当時の私、本当に純粋ですね)

 

そんな生徒の模範がサラッとルール違反を告白したのだ

 

しかしこの話には続きがあった

 

「だけど子供が近くにいたら車が走っていなくても渡らない、真似しちゃうから」

 

ちなみに当時の私の感想は「いやどんな時でも渡らなきゃいいんじゃないすか」だった

 

しかし今の私が思うのは

 

中学生相手に「ルールは絶対守ろう!」みたいな綺麗事ではなく、かといって完全に自分本位というわけではない話をする人だという彼への印象の変化である

 

ピュアな中学生の集まりなのだから

「学級委員だから生徒の手本になることをしなきゃね」とかそれっぽい事を言えば特に問題もなく話が進むはずである

 

それでも彼がこの話をした意図は

フワフワした言葉に惑わされている私たちへのメッセージなのか、

はたまた単なる彼なりのオーガニズムなのか、それは分からない

 

夜中の交差点で立ち止まるたびに、この話と彼の口のにおいを思い出す

 

ブラックコーヒーと加齢臭が絶妙なバランスだった